座り心地の透明感とは
からだへのストレスが感じられない状態のことです。
先日、大学で実験結果の確認実験を行いました。(詳細は11月18日のブログをご参照ください。)
以下の動画は、クッションの荷重・ひずみ特性のストレスを証拠づける一例を示しています。
・動画1】
クッションは上から押されると変形し、その際にストレスが発生します。この動画では、機械がクッションを押している様子を示しています。
一方、11月18日のブログの動画では、人が手でクッションを押した場合を紹介しています。
この動画では、手の押し圧力をセンサーで測定し、その測定結果をもとにデータをグラフ化しました。以下に、4つの試料のセンサー測定データを示します。

グラフの縦軸は、手で押したときの圧力です。横軸は、時間です。ご覧のように100分の1に近い測定です。このグラフから、説明のために4つの試料の中から「SPG(高反発ウレタンフォーム)」と「綿」を比較してみましょう。
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グラフ 2 高反発ウレタンフォーム(手で押したとき)
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グラフ 3 綿を手で押したとき
押し圧力が半減しただけでなく、初期・立ち上がりがやんわりとしております。
・さらに、官能評価の結果でも、綿の座り心地の良さは群を抜いていました。
・疑問
これまでどうして綿を利用しなかったのか?
答え
それは、椅子のデザインの新たな発想と、職人技の融合によるものです。
今回の実験結果をもとに、さらなる開発に取り組んでいきます。