レストラン用チェア
レストラン用椅子に碌なものがない
東京ミッドランドのレストランで会食に参加しました。味はよし、眺めもよい。室内のデザインは素敵でした。ただ、椅子がひどいものでした。インテリアとくに壁の色にマッチングするように白一色の高級レザー張り。しかし、座面は平でクツションは薄い。お尻は痛くなる、腰が前にずれるということでつらい時を過ごしました。ニューヨークの有名建築家のデザインで評判のレストランは、有名建築家のデザインで評判ですが椅子が大き過ぎ、重過ぎでした。幅広の椅子をテーブルに並べると、椅子と椅子の間の隙間もなく客は出入りに不便ですし、配膳のウエイターも困ります。
最近,質”を重視する流れから,消費者は,料理の美味さだけでなく,その店舗の雰囲気をも注目するようになりました。それに合わせ,店舗は内装もお洒落でユニークな雰囲気を出そうとしています.店内に置かれるインテリアの中で最も数があり場所を占め直接客に接するのが椅子です。椅子は店内の重要なデザインのポイントです.このためデザイン優先の椅子選択となっており,座り心地が犠牲になっていると考えられます.事実、高級・普通級を問わずレストランに置かれた椅子の座り心地に碌なものがないのが現状です。レストラン用椅子は、座り心地だけでなく店の収容人数を左右するものですから、もう少し意識して選ぶ必要があると思います。
家庭用ダイニングチェアとレストランの椅子を対比して特徴を示すことにします。
この表から、二つのことをスエヒロのために開発した椅子を例にとって説明します。
配膳のし易さ: レストラン用の椅子は、いくつか並べて使われます。椅子と椅子の間の間隙は、配膳のし易さに大きく影響します。11cmは、必要というのが測定結果です。
写真 椅子の間隙チェック
収納性: ホールの広さを有効に使う上からも、必要に応じて椅子の並べる数を変えた方が効果的です。小さなお店でも、ちよっと客数が増えたとき、すぐに椅子を追加したり、その逆に客数が少ないときは、椅子を減らして広さを演出するといったことができるとよいと思います。このためには、写真のように椅子をスタッキングできると便利です。
写真 スタッキング
最後に
なぜレストラン用椅子に碌なものがないのでしょうか。新装開店するレストランは、内装をインテリアデザイナーや建築家に頼みます。インテリアデザイナーや建築家は、椅子をデザインの一部として選びます。そういった専門家の知識やセンスに問題があるのだと思います。
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