ご挨拶:2015年2月12日
ご挨拶 2015.2.12
今年はじめのプロジェクトは二つあります。一つは、古巣の産業医科大学の眼科との共同研究(リーダー眼科学講座近藤教授)です。これから学内の倫理委員会に申請しますので、3月から4月にスタートの予定です。
もう一つは、早稲田大学の法学部・教育学部の先生方と始める学生教育についてです。こちらは、このサイトの目的と大きく異なりますので、これ以上取り上げることはありませんが、二つとも新規性ある内容でいまから楽しみです。商品の開発は、ほぼ中国(恵州愛邦沙發有限公司)に移しました(下に説明あります) いまは、旧正月で2月末までお休みです。
ご挨拶 2015.1.1
今年もよろしくお願いします。今年は、弊社設立15年目です。多くの方々と会社にお世話になり今日に至りました。厚く御礼申し上げます。
写真は、弊社の社員全員の集合写真です。
山田 野呂 松方 河上 渡辺
実際の仕事では、社員のほかに、様々な工房や企業、大学の先生、病院の医師、理学療法士、地方行政の研究所などがその都度参加して仕事をまとめております。
今年は:
まず、幾つかの大型・重量級の椅子とソファーが仕上がりました。ことしは、年明けから次々販売されます
次に、開発・製造では、その大事な部分を中国の企業に委託できる体制が整いつつあります。中国というと、コストダウンの印象が強いようです。私どもはそのような方向でありません。少なくともクッションや椅子に関しては、中国の技術は職人さんの技能を含めて、日本と同等あるいはそれを凌駕するものがあると認識しております。ぜひ今年リリースされる商品をご覧いただきたいと思います。その第一弾としてソファーがニッセンから発売されます。その次は健康具を兼ねた座椅子の予定です。開発に当たっては、東北大医工学研究科の小山先生、とよた整形外科クリニック(山口)の豊田院長そして熊本のせんだメディカルクリニックのリハ科の理学療法士黒田部長が試作品を使い、中国と交信しつつ製品をまとめ上げる過程にあります。
恵州愛邦沙發有限公司
今年のエルゴシーティングにご期待ください。
野呂影勇(Noro Kageyu) C.E.O
スイスの名品 deSede のソファに座る筆者。このソファーの座り心地は、
弊社の椅子の座り心地の目標です。
2014.8.12 改訂
エルゴシーティングのサイトを閲覧いただきありがとうございます。弊社は今年で創立14年目を迎えます。私が早稲田大学に勤務している時期2001年、起業研究の松田先生(早大教授)のお勧めで始めたものです。それから14年とは感無量であります。
昨年と今年前半の状況を報告します。一昨年から医療関係の仕事が増加しました。昨年は、Facebookにより、産業医科大学の卒業生たちとの交流も盛んになりました。彼らも年齢50歳前後となり今や、幾つかの大学医学部や付属病院の教授やクリニックの院長として日本の(そして世界の)医学・医療の中核となりつつあります。おかげで私も“元気をもらう”というわけです。
仕事では、幾つかのコラボレーションプロジェクトが同時進行というのもいままでにないことです。すなわち、
・山口の創業42年の家具工房 鳳山堂との家具の製作・販売についての業務提携 これにより、鳳山堂のショップにエルゴシーティングコーナー誕生
・ニッセンと”健康に良いソファー”の開発 2015年 新春 ドクターズソファーとして発売が内定しております
・アキレスとマットレスの開発 研究は終了。商品は、4月に東京ドームで公開されました。今秋スフレXとして発売か?
・四日市 科学館のスペースポートのための星を見る椅子のデザイン提案 → これは採択され、現在コトブキが量産に向けて準備を進めております。
・継続研究として、眼科手術医用椅子の開発
肘掛の開発を、産業医科大学眼科学教室近藤教授と進めております。11月の眼科学会(神戸)では公開の予定です。
といった研究が続けられけております。 昨年後半から特に忙しくなり、ホームページの更新も怠りがちとなりましたことをお詫びします。
エルゴシーティン株式会社は、早稲田大学発ベンチャーとして、2001年に設立されました。設立にあたっては、同大学大学院商学研究科松田修一教授の構想とおすすめに応じたものです。
→ スタッフ紹介をご覧ください。
10年を振り返る 2012年の記述です
設立当初 2001年 ドイツの自動車会社ダイムラー社から、最初の委託研究を受けました。→ 体験ベンツニューEクラスをご覧ください。次いで小糸工業から、二つ目の委託研究を出ました。前者は、ベンツの運転席廻りの設計(別項参照)、開発。そして、後者は、航空機シートの開発でした。
長野県駒ケ根市に、研究室を開設 2002年
上記二つの研究は、かなり大がかりなものであり、一つは、国際的な関係を作りながら行うということなのです。大学の研究室だけでは、とても無理だということで、長野県駒ケ根市に研究室を開設しました。2006年には、この研究所は閉鎖されました。そして同年岐阜県高山市で新たな展開が始まりました。
岐阜県生活技術研究所など岐阜県との研究と指導 2003年
現高田所長や堀部さんの訪問を受け、2003年7月、私と岐阜県そして、飛騨木工家具連合会などと、産官学共同研究助成事業の契約が締結されました。目的は、飛騨家具を国際的なレベルに、引き上げること座り居心地の良い家具を作ることでした。その後、飛騨地方の木工会社、上記研究所のみなさんとは、建設的な関係を保ちつつ現在に至っております。
コンソーシアムの結成 2004年
「椅子の開発コンソーシアム」を関係先と語らい結成しました。このコンソーシアムは、産学のパートナーがそれぞれの強みを活かして、既製品には見られない「座り心地」の良い椅子を協同で開発することを目的としました。岐阜県関係は、木工ですが、こちらはクッションが中心です。成果として、骨盤ざぶとんと顕微鏡手術用椅子の開発があります。
パートナーは、下記の通りです。
エルゴシーティング株式会社
慶応義塾大学理工学部・富田 豊教授
サンコーウレタン株式会社
株式会社八堂
飛騨国際工芸学園座り心地研究講義と工房の開設 2005年
藤田一郎校長の発案による。座り心地研究というユニークな講義を約4年間、学生たちに教えることができました。また、同校に座り心地工房を開設、学生たちと多くの試作品を作りました。
ものづくり 2006年以降
この10年間でダイムラーベンツEクラスに、パイオニア、カロツエリアナビコントローラー、ゼブラボールスパイラルペン、各種椅子、座具特に銀座4丁目スエヒロとのコラボレーションによるダイニングチアと骨盤ざぶとん、藤寅工業のキッチンナイフなど多くの製品が実現しました。
研究成果の公表
大学発ベンチャーということで、単にモノ作り、それを販売する。ということに止まるのでは、十分とは言えません。研究の内容をよりひろく知らしめることも大学発ベンチャーとして必要と考えております。そのような面から、国際的な学会での研究発表と出版を重んじております。 →
今後
エルゴノミクス(人間工学)の研究開発を基盤としたものづくりを指向します。とくに、国際的なマーケットで販売できる商品を開発することを意図したいと思います。
謝辞
10年目を迎えました弊社ですが、多くの方々にご支援いただきました。以下に記しまして、感謝の意を表します。
松田修一先生
池田践理さん
松方 健さん
ウエルインヴェスティメント株式会社
ご支援いただいた多くの学会・企業・大学・専門学校・研究機関
生活技術研究所所長高田秀樹さんと所員のみなさん
Prof. Dr.-Ing. habil. Helmut Strasser
Rani Lueder Humanics LA
Cindy Burt, MS, OTR/L, CPE UCLA
- 呼吸枕
- 医師用椅子(産医大版)の開発
- 取扱説明書
- 素材の特性から選ぶクッション
- 星観(プラネタリウム)椅子の開発
- 巻きずしロール
- 骨盤ざぶとん
- 仙骨サポート座布団
- 仙骨サポート座布団(SSZ)の効果の検証
- レストランの椅子
- 航空機用シート
- カーナビゲーション用リモコン
- アクセルとブレーキの踏み間違い 研究
- 講演ー実験と製品化人間工学 2017.7
- Ergonomics has an important role to play for supporting economic and industrial activities.
- ダイムラー社ベンツ最新Eクラスのエルゴノミクス体験
- 人間工学入門その1 何のためにあるのでしょうか
- その2 いつ頃から人間のことを考えてものを作るようになったのでしょう
- その3 参加型人間工学
- 講演 人間工学による物作り その1ー5つの鍵
- 講演 人間工学による物作り その2ー事例1キッチンナイフ
- 講演 人間工学による物作り その3ー事例2 椅子
- 講演と論文・記事
- 国家試験問題(人間工学関連)の傾向と対策
- 目次と趣旨
- 第1章 看護のためのエルゴノミクスとは
- 第1章 1.2 人間工学で必要な人体の知識 1.3 ICTの活用
- 第3章 看護師の動きを時間で測る
- 第4章 患者の満足を調べる
- 第5章 病室の患者のゆとりを測る
- 第6章 椅子・パソコンと健康障害
- 第7章 医療ミス