新年のご挨拶 2022.1.2

新年のご挨拶 2022.1.2

今年も新年の挨拶をお伝えする時となりました

ErgoDeviceCamの開発が昨年のトップニュースです。今年も、さらに開発を続けとかく手間のかかる実験の半自動化と販売ツールを目標とします。

・手術執刀医用椅子

昨年の1月の挨拶では、新しい手術用椅子が発売されると書いたのですが, その直後にコロナ感染者数が激増してしまい、予定されたイベントが中止となり発売のタイミングを逸してしまいました. その後,昨年の12月に至るまでほとんどのイベントがオンラインとなってしまい,発売が中止されました. (販売業者は、大規模学会の展示会を商品紹介・広報のスタートとします)

現在はどういう状態かと言うと,新しいイベント(日本臨床眼科学会など)にあわせて発売するべく、準備中です。今しばらくお待ちください。その間、少しでも良い製品にするべく先日(12月)も産業医科大学の医師の方々と実験を行い色々意見交換をしたところです。

大分県産業技術研究センターの在宅ワークチェア実験

昨年中はほとんど足止めを食ってしまい、 研究発表もオンラインとなりました。実験も、年の終わりごろ11月から再開とになりました。

大分県産業技術研究センターの在宅ワークチェア実験を11月に行ないました。さらに 現在1月下旬再度実施を予定しております。(私は、同センターの客員研究員)

沖縄での研究の交流

また12月20日には、初めて沖縄にて開催された 学会に参加しました( 日本人間工学会九州沖縄支部学術集会) 私もSensor Based Ergonomics という題で発表しました。この学会は九州大学が中心となって運営と開催を行っておりますが大変レベルの高い学会となって東京からの参加者もあります。(例えば、千葉大学)

特徴は、1 九州大学の伝統である佐藤方彦先生以来の生理人類学、2 こじんまりしている

学会本部からも2人参加があり、関心の強さを物語っております。

学会終了後、琉球大学 医学部保健学科(国際地域保健学の等々力先生と安里で泡盛を酌み交わしました。

今年の計画としましては:

現在、開発中の三つの製品の販売開始する。ただ、弊社は販売会社でありません。販売は担当する販売会社次第です。

ErgoDeviceのさらなる開発。この手のひらサイズのデバイスの特徴は、デジタル(1Bit)とアナログのセンサーの総計16ch 接続可能なことです。iPad にBluetooth で飛ばすのですが、カメラ機能を使うアプリがErgoDeviceCamという名前で12月から実験で使用を始めました.  詳しくは別稿といたします。

国際活動

これが昨年は一番よかったです。救いは 6月に行われた国際人間工学会連合会の国際単位で医療とヘルスケアのセッションは大変充実好評であったことです。 それの延長として、今度はスイスと日本の医療×人間工学シンポジウムを開催(主催日本人間工学会システム大会)します(3月)(私は、座長の一人)

それでは今年もよろしくお願いいたします。



昨年の成果と今後の予定を以下に記します.


1 眼科手術用椅子”ビジネスクラス”が、発売されました。


2015年頃から始まったプロジェクトです。ずいぶん長くかかりました。その間いくつかの改良を加え、耐久性や安全性などのチェックも試験機関に依頼し終わりました。その結果10月の日本臨床眼科学会が京都で開かれる機会に公開しました。

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椅子が二種類 発売されました。左が手術用、右が診察用です。共同開発者 産業医大眼科医局長の渡部晃久先生(左)と、京都国際会議場 株式会社はんだやブース にて 2019.10.26

今年は2月27日の角膜に関する学会の折に東京ドームで二つの椅子を公開します。この椅子は、 すでに発売されているファーストクラスに対して、このモデル”ビジネスクラス”は、小規模の病院から開業医にお使いいただくことを念頭において開発されました。

椅子には今までにない特徴があります。それは、この椅子にお座りいただいて手術あるいは診察を行う状況が、椅子に貼り付けられた数枚のセンサーを介して 医師の執刀の姿勢や作業時間などが、コミュニケーションボードに表示されることです。これを見ることによって、椅子の調節機構適正な状態に調節をすることが簡単となります。また、メモリーを持っておりますので、正しい姿勢で何時間仕事をしたのかと言ったことがわかります。

センサーからフェースメータ


椅子に取り付けたデバイスと表示ボードの間は、ワイアレスです


この装置はまだ試験段階でありますが既に、学会展示会場などでは用いる予定でおります。この装置は、産業医大医学部と早稲田大学西早稲田キャンパス もの作り工房のサポートをいただき実現しました。


2  びっくりするほど良い座り心地のソファー 開発プロジェクトが発足


このプロジェクト名には、私もびっくりしたのですが、お堅い役所の命名です。これについては、何詳しくお伝えすることになると思います。


3 海外交流に関して


最近チューリッヒ工科大学との共同研究が順調に進んでおります。その過程で一昨年、昨年と2度大学院学生を中心に講義を行いました。

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笑顔が素敵です

今年も3月に訪れ研究そのグループメンバーでベルリンでの学会で研究発表を行います。これらの共同研究の日本側のメンバーとしては産業医科大学の眼科教室や岐阜県生活技術研究所のスタッフにも協力して頂いております。


爺 2020.1

ことしも、よろしくお願いします

2020.1.14


以下は、2018年です。

新年あけましておめでとうございます。

いつもホームページをご覧いただきありがとうございます。

以下は、年頭に当たり今年の行うことを列挙します。

1 今年発売予定の新商品は二つ

1) 姿勢反射を利用した眼科手術用椅子

2)  自動車座席用クッション

2 今年の研究報告

2月にフランクフルトでの学会に2件報告が審査のうえ採択されました

二つとも、上記手術用椅子に関しての研究です。

1)眼科手術執刀医の姿勢分析と姿勢改善1 ヘッドアップ手術と3Dモニター        発表者は、産業医科大の渡部医師

Analysis and improvement  of surgeons’ posture during ophthalmic microsurgery: Part one Heads-up surgery with a 3D monitor

Akihisa WATANABE2, H Hideki OYAMA1, idenori TOGAMI 3,

Hiroyuki KONDO2, Kageyu NORO4

2)眼科手術執刀医の姿勢分析と姿勢改善2:前傾姿勢のための背あてを持つ椅子の開発 発表者は、東北大小山先生

Analysis and improvement of surgeons’ posture during ophthalmic microsurgery (part 2):Development of a chair with backrest for forward-inclined posture

Hideki OYAMA1, Akihisa WATANABE2, Hidenori TOGAMI 3,

Hiroyuki KONDO2, Kageyu NORO4

3 今年の研究の計画

1 新開発の手術用椅子の研究 あらたな視点は、背当てです。

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写真 1 新開発の背当て

まず、背当ての常識とは:

(1) 背もたれ と呼ぶとおり背をもたせ掛けるため、どちらかというと休息のため

(2) 仕事中は、ほとんど使わない

です。

これに対して、開発した背当ては(これがフランクフルトでの報告の一部)

(1) もたれるのではない。術者の背に触れるだけ。触れることで、姿勢反射を即し、姿勢の安定を図る。

(2)たとえ前傾の姿勢をとるときでも、術者の背に触れるようにした。

以上の2点を実現するため、特殊な素材のロールの装着の背当てを開発しました。  この背当ては迫り出し機構をもっており、これによって男女身長の75パーセンタイルが、執刀中必ず背当てが術者の背に触れる仕掛けとなっております。

(1) 特殊な素材のロールの装着の背当てを開発

きわめて低い反発弾性 身体との接触圧は、従来の体圧分布装置では測れないくらいの低さです。これを計測するために特殊な装置を開発しました。

上体の前傾または後傾姿勢に対応して、背あてが反転する仕掛けを作りました。ワンタッチで切り替えられます。これは、従来の顕微鏡手術の際の前傾姿勢ならびに3Dモニター手術の際の後傾姿勢に対応したものです。

(2) 背当ての迫り出し機構

世界初 迫り出し機構

作業中

今年の教育計画

ICTを加えた 看護の授業

今年は、看護におけるICT 利用の一環として、遠隔看護について講義と演習で取り上げるべく準備中です。

遠隔看護の先駆者である いわき明星大学のスーディ神崎和代教授に教えを乞うております。


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