研究発表 X線イメージングによる腰痛患者のためのやさしい椅子の開発 Prototyping of A Comfort Chair for Low Back Pain Patients: Evaluation Based on X-ray Images Hochscule Niederrhein
2/27~3/1に「X線イメージングによる腰痛患者のためのやさしい椅子の開発 Prototyping of A Comfort Chair for Low Back Pain Patients: Evaluation Based on X-ray Images Hochscule Niederrhein」の研究発表が行われました。
人間工学による製品開発のセッションでした。発表時間は20分の中で質疑応答を含めるというものです。発表内容13枚から二つスライドをお見せしましょう。
まず、最初のスライド
腰痛患者にやさしい椅子のコンセプトは、骨盤ざぶとんや仙骨サポート座布団で長年実績のある骨盤を立たせるエルゴシーティング社の技術と豊田耕一郎先生のマッケンジー作業療法に基づくランバーサポートを併用していることです。当初、この二つを併用することが患者の姿勢にどのような影響を及ぼすか、確かめなけれぼなりませんでした。次の図はその確認実験の結果です。
図1 仙骨サポート座布団とマッケンジ法のランバーロールを併用した時の骨盤の角度
併用したときの骨盤角度が一番よい結果でした。今回の発表から、X線イメージで説明できるので楽でした。この図は、共同発表者の小山先生が制作し、私のヨーロッパのホテルに送ってくれたものに若干追加しました。
さて、この椅子は快適でしょうか。とくに患者さんにはどうでしょうか?
次のスライドは、12名の腰痛患者さんのアンケート調査の結果です。
図2 腰痛患者さんへのアンケート調査の結果
着座後 若干ながら痛みが減少しました。
質疑応答
いくつか質問がありました。結果が良いので、患者さんだけでなく他の用途に応用してほしいという意見がありました。
以上が、ドイツの報告の様子です。
シャルルドゴール空港にて
- 呼吸枕
- 医師用椅子(産医大版)の開発
- 取扱説明書
- 素材の特性から選ぶクッション
- 星観(プラネタリウム)椅子の開発
- 巻きずしロール
- 骨盤ざぶとん
- 仙骨サポート座布団
- 仙骨サポート座布団(SSZ)の効果の検証
- レストランの椅子
- 航空機用シート
- カーナビゲーション用リモコン
- アクセルとブレーキの踏み間違い 研究
- 講演ー実験と製品化人間工学 2017.7
- Ergonomics has an important role to play for supporting economic and industrial activities.
- ダイムラー社ベンツ最新Eクラスのエルゴノミクス体験
- 人間工学入門その1 何のためにあるのでしょうか
- その2 いつ頃から人間のことを考えてものを作るようになったのでしょう
- その3 参加型人間工学
- 講演 人間工学による物作り その1ー5つの鍵
- 講演 人間工学による物作り その2ー事例1キッチンナイフ
- 講演 人間工学による物作り その3ー事例2 椅子
- 講演と論文・記事
- 国家試験問題(人間工学関連)の傾向と対策
- 目次と趣旨
- 第1章 看護のためのエルゴノミクスとは
- 第1章 1.2 人間工学で必要な人体の知識 1.3 ICTの活用
- 第3章 看護師の動きを時間で測る
- 第4章 患者の満足を調べる
- 第5章 病室の患者のゆとりを測る
- 第6章 椅子・パソコンと健康障害
- 第7章 医療ミス