はじめに 2018年5月(大幅な改訂をしました)

はじめにお読みください

このテキストの執筆はまず、2018年2月に行われた看護の国家試験の問題を点検することから始めました。今年の問題では、講義で説明したことが同じ内容で出題されておりました。訪問看護に関する問題も複数出ており、時代の変化を感じます。今年2月に厚生労働省の指針オンライン診療に関しても、数年の間には地域医療で普及されると思います。そこでの看護の役割を考え、テキストを改訂しました。例えば、第4章、第5章は昨年までは病室だけが対象でした。 それを在宅の療養者にも対応できるように変えました。現在の医療環境は情報機器との関係が非常に強いです。授業及び演習で、スマートフォンやパッドあるいはPCを使うことがあります。その面の勉強も、おねがいします。

目次は、次の通りです。 現在、掲載は2017年の改訂前ですが、順次入れ替えていきますので、お待ちください。

第1章 看護のための人間工学(エルゴノミクス)とは

第2章 ナースコールと看護師の行動

第3章  患者の痛みと満足を調べる

第4章 患者/療養者の生活支援 患者支持クッション          1

第5章 患者/療養者の生活支援 その2 居室と生活用具・用品

第6章 健康支援                                                    

第7章 看護ミスと人間工学

昨年2017年のはじめに

2017年2月19日の第106回看護師国家試験問題では、以下の出題がありました。初めの番号は問題の番号です。

午前120問 午後120問出題されました・

  • 午前 10 ヒューマンエラー
  • 午前 42 体位が身体に与える影響
  • 午前 43 洗髪時の姿勢
  • 午前 118 訪問看護師 この問題は、従来の講義では扱わなかったものですが、2017年の講義では、扱っております。
  • 午前 120 自宅内移動 手すり等 訪問看護計画

掲載されている講義テキストは、2012年度版です。現在は、改訂を毎年行い2017年度版があります。

2014年2月の第103回看護師国家試験問題について

科目別問題 130のうち、人体の構造と機能に関しては12題ありました。

とくに、次の二つは、講義内容に直接関わります。

42は、第6章 43は、第2章です。

国家試験2014-1134国家試験2014-2135

掲載されている講義テキストは、2012年度版です。現在は、改訂を毎年行い2014年度版があります。

このホームページでも最新のものに差し替えたいのですが、多忙でできず申し訳ありません。教職の方でご講義の参考にされたい方は最新のテキストを差し上げますのでご連絡ください。 野呂

看護のための人間工学(エルゴノミクス) 講義テキスト 2012版  完成しました。 2012.4.28

このテキストは、看護教育における基礎分野のなかの人間工学授業 30時間のためのものです。

3月26日101回看護師国家試験の合格者が発表されました。今年の試験問題には、人間工学に直接関係するものは見当たりませんでした。しかし、今年の問題のなかのバイタルサインSPO2 (経皮的動脈血酸素飽和度)については、講義テキスト2012年版の8章にふれております。このテキストは、5月より始まる授業で印刷されたテキストとして用いられます。 その後、授業の時の体験により修正されたテキストとしてホームページにある現在の各章をすべて差し替えとして当ホームページup の予定です。9月の日本人間工学会看護人間工学部会総会の頃を予定しております。

2011年度版との違いは、

第4章に、患者の痛みを調べるため、臨床場面でよく使われるVisual Analog Scale を加えた

第7章と第8章に、近年厚生労働省が提唱しているIT技術の導入で変わりつつある看護行為の方式・実例などを述べた

演習としてベッドの置かれた演習室で行う内容を充実

です。

目次は以下の通りです。

第1章 看護のためのエルゴノミクス(人間工学)
第2章 エルゴノミクスで必要な人体の知識
第3章 看護師の動きを時間で測る
第4章 患者の痛みと満足を調べる
第5章 病室の患者のゆとりを測る
第6章 コンピュータ作業の健康管理
第7章 看護ミスとPDAによるリスクマネージメント
第8章 患者サービスの向上とエルゴノミクス

演習のための資料 7項目

看護教育者の方へ
このテキストを学校などの教育に利用されることを検討される教育者の方 印刷されたテキストの残部が多少ありますのでお知らせいただければお送りします。

昨年2011年度版

看護学校での講義が終わりました。2011年の講義テキストの目次を示します。

第1章     看護のためのエルゴノミクスとは

第2章     エルゴノミクスで必要な人体の知識

第3章     看護師の動きを時間で測る

第4章    患者の満足を調べる(アンケートの作り方)

第5章    病室の患者のゆとりを測る 視野と作業域

第6章    コンピュータ作業の健康管理

第7章     看護ミスの原因を分析する

(第8章     看護業務支援システム  執筆中 2012年の講義で加えます)

講義テキスト公開の趣旨

私は、前職 産業医科大学医学部教授であった1981年より同大学短期大学部看護学科において人間工学の講義を開講する機会を得ました。その発端は、1970年代慶応義塾大学医学部の病院管理学教授倉田正一先生から親しく教えを受けたことに依ります。その頃、先生は、ハーバード大学医学部での留学を終えて、帰国されました。先生から留学先での看護業務に関して科学的管理法と看護作業の科学的な基礎について熱のこもったお話を伺いました。その後図らずも自分自身が、そのような教育を行う立場となりました。先生からの教えを基に看護現場の問題や要求に基づいた教育を学生に行うことを一貫して取って今日に至っております。教育の前提となる研究のために訪れた病院も下記のごとく多くとなりました。この機会にそれらの病院の看護職のみなさんに感謝いたします。

産業医科大学病院

東京慈恵会医科大学付属病院

北里大学病院

宮崎大学医学部付属病院

日本赤十字社医療センター

深谷赤十字病院

近年顕著なことに、看護師の国家試験に人間工学に関わる試験問題が数件毎年有ることです。こうなりますと教える方も一生懸命となりますし、学生たちも本気です。そういった相乗効果で生まれました看護のための人間工学の2011年度の講義テキストを、講義録を公表しました。ぜひ一読いただければ幸いです。

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