椅子と人が対話する ICT新技術を加えました(未完成)
ICT seating の実績です
この項、未完成です
椅子と人が対話する ICT新技術 実績
ICTは情報通信技術と呼ばれております。IoT(Internet of Things)との関連も重要です。
ICT (Information Communication Technology)
ICT for Seating
何ができるのか、から述べましょう。
実績 2017年からセンサーの開発、そして2019年からワイアレス化など始めました。その間、産業医科大学医学部眼科学教室と手術用椅子の開発ツールとして大きな役割を果たしました。現在は、大分県のソファー開発プロジェクトでツールとして用いております。
写真は、その一つ。産業医科大学と開発した椅子のためのICT システムです。
場所は早稲田大学理工学部でTCTシステムの調整中の様子
ICT for Seating
何ができるのか
1) 開発・デザインでできることの例
超精密手術をサポートするアームレストの開発
ミクロン(μm)単位というきわめて細かな作業精度が要求される場合、アームレストの接触率が他の難易度に比べて極めて高くなることが分かった。この結果から、手術椅子のアームレストのデザインを肘が接触しやすいデザインに変更した。
左のアームが、オリジナル。右が執刀要求精度最高レベルの場合をサポートするアームレストの型紙。
幅が倍以上で、身体とひじの置き場所・腕の動きを阻害しないデザインとした。
どのようにICTがかかわったか ➡ 2016年と2021年 の例
2016年 執刀医の要求精度の場合
2021年 在宅ワークで感ずる座り心地 テレビ東京 番組
原典: 近藤寛之他、顕微鏡手術執刀医の作業姿勢の違いの研究、調査研究報告書、第一生命財団 2016
学会報告は、2021年6月 IEA
タイトル Fitting a chair to a surgeon’s body; Mechanism of a chair for ophthalmologic surgeon in an operating room
保育士さんの椅子
大人用の椅子と机。置きたくとも用意できるスペースも予算もない保育園の現状を報告します。
伺ったのは、大森の「おおたみんなの家保育園」(東京都私立)渡部史朗園長 でした。
まず現状です。
写真2 2歳児のクラス
これで長く続けられない
園児の椅子に座ることもするが:
園児の椅子に座るとなぜ疲れるのだろうか?
座面がちいさいので
内臓が圧迫される
脊柱の形が変わる
工夫 その1
試しに、その子ども用の椅子を12センチのウレタンの遊具に乗せてみた。実際には、椅子の幅より十分広い、1ブロックの牛乳パック遊具だと、安定していいかもしれません
写真3 すみません。写真撮り忘れしましたので作図しました。 脚の膝の先がテーブル。
座面高さがこれで32センチまでアップできました。この高さなら、姿勢としては妥協の範囲内。
ただし「2歳児相手では、ちょっと目線が高いかも」と、担任の先生のご意見でした。
工夫 その2 園児と目線合わせるには
もう1つの方法は、シンプルに〝床に座ること〟。
とくに園児用の低い机で書き物をする場合、園児の椅子では猫背になるので、床に座るほうがいいと言う。
床座りは、園児の椅子利用よりも、お尻や足の圧力が分散する利点もある。ただ、
床座りは足がいっそう折れ曲がるので、血流や神経の圧迫から言うと望ましい形ではない。とくに膝痛がある場合は、辛い体勢になると思います。そういう人は、椅子に座って、机の上に箱なりを置いて、机の高さを高くして書き物をしたほうがいいですね。
床座りができる人は、椅子のときと同様、骨盤が立つように『巻き寿司タオル』写真4を使ってみてみださい。
写真4 保育園用巻きずしタオル
保育士さん 頑張ってください
X線撮影から椅子を開発
他の関連記事もご覧ください X線画像解析による椅子づくりの実績
X線画像を撮影したとして、それがどのように開発に結び付くのか?
お答えします。
以下は、とよた整形外科クリニック(山口市)を例にとった図解です。
以上の内容は、2014年12月米国サンフランシスコでの講演注1の後、さらに詳しい解説がほしいとの要望に応えて作成した資料に基づきます。
講演タイトル
Medical ergonomics: product development based on collaboration between medicine and engineering. DOI: 10.4172/2169-0316.S1.002
http://omicsgroup.org/journals/ArchiveIEM/industrial-engineering-2014-proceedings-tracks.php
椅子を作るでは、以下の記事を掲載しております。
- 呼吸枕
- 医師用椅子(産医大版)の開発
- 取扱説明書
- 素材の特性から選ぶクッション
- 星観(プラネタリウム)椅子の開発
- 巻きずしロール
- 骨盤ざぶとん
- 仙骨サポート座布団
- 仙骨サポート座布団(SSZ)の効果の検証
- レストランの椅子
- 航空機用シート
- カーナビゲーション用リモコン
- アクセルとブレーキの踏み間違い 研究
- 講演ー実験と製品化人間工学 2017.7
- Ergonomics has an important role to play for supporting economic and industrial activities.
- ダイムラー社ベンツ最新Eクラスのエルゴノミクス体験
- 人間工学入門その1 何のためにあるのでしょうか
- その2 いつ頃から人間のことを考えてものを作るようになったのでしょう
- その3 参加型人間工学
- 講演 人間工学による物作り その1ー5つの鍵
- 講演 人間工学による物作り その2ー事例1キッチンナイフ
- 講演 人間工学による物作り その3ー事例2 椅子
- 講演と論文・記事
- 国家試験問題(人間工学関連)の傾向と対策
- 目次と趣旨
- 第1章 看護のためのエルゴノミクスとは
- 第1章 1.2 人間工学で必要な人体の知識 1.3 ICTの活用
- 第3章 看護師の動きを時間で測る
- 第4章 患者の満足を調べる
- 第5章 病室の患者のゆとりを測る
- 第6章 椅子・パソコンと健康障害
- 第7章 医療ミス