最近の研究開発と国際活動 2022.1.2
今年も新年の挨拶をお伝えする時となりました 2022.1.2
ErgoDeviceCamの開発が昨年のトップニュースです。今年も、さらに開発を続けとかく手間のかかる実験の半自動化と販売ツールを目標とします。
・手術執刀医用椅子
昨年の1月の挨拶では、新しい手術用椅子が発売されると書いたのですが, その直後にコロナ感染者数が激増してしまい、予定されたイベントが中止となり発売のタイミングを逸してしまいました. その後,昨年の12月に至るまでほとんどのイベントがオンラインとなってしまい,発売が中止されました. (販売業者は、大規模学会の展示会を商品紹介・広報のスタートとします)
現在はどういう状態かと言うと,新しいイベント(日本臨床眼科学会など)にあわせて発売するべく、準備中です。今しばらくお待ちください。その間、少しでも良い製品にするべく先日(12月)も産業医科大学の医師の方々と実験を行い色々意見交換をしたところです。
大分県産業技術研究センターの在宅ワークチェア実験
昨年中はほとんど足止めを食ってしまい、 研究発表もオンラインとなりました。実験も、年の終わりごろ11月から再開とになりました。
大分県産業技術研究センターの在宅ワークチェア実験を11月に行ないました。さらに 現在1月下旬再度実施を予定しております。(私は、同センターの客員研究員)
沖縄での研究の交流
また12月20日には、初めて沖縄にて開催された 学会に参加しました( 日本人間工学会九州沖縄支部学術集会) 私もSensor Based Ergonomics という題で発表しました。この学会は九州大学が中心となって運営と開催を行っておりますが大変レベルの高い学会となって東京からの参加者もあります。(例えば、千葉大学)
特徴は、1 九州大学の伝統である佐藤方彦先生以来の生理人類学、2 こじんまりしている
学会本部からも2人参加があり、関心の強さを物語っております。
学会終了後、琉球大学 医学部保健学科(国際地域保健学の等々力先生と安里で泡盛を酌み交わしました。
今年の計画としましては:
現在、開発中の三つの製品の販売開始する。ただ、弊社は販売会社でありません。販売は担当する販売会社次第です。
ErgoDeviceのさらなる開発。この手のひらサイズのデバイスの特徴は、デジタル(1Bit)とアナログのセンサーの総計16ch 接続可能なことです。iPad にBluetooth で飛ばすのですが、カメラ機能を使うアプリがErgoDeviceCamという名前で12月から実験で使用を始めました. 詳しくは別稿といたします。
トヨタ自動車との情報交流
Dr.Noro×TME というタイトルで進行中です。
国際活動
これが昨年は一番よかったです。救いは 6月に行われた国際人間工学会連合会の国際単位で医療とヘルスケアのセッションは大変充実好評であったことです。 それの延長として、今度はスイスと日本の医療×人間工学シンポジウムを開催(主催日本人間工学会システム大会)します(3月)(私は、座長の一人)
それでは今年もよろしくお願いいたします。
ご挨拶 2021.4.5
最近の活動です
1 「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」研修を受講し試験に合格 修了証受領
http://www.lifescience.mext.go.jp/files/pdf/n1443_01.pdf
2 トヨタ自動車株式会社とエルゴシーティング株式会社は、今年1月21日に秘密保持契約を締結しました
3 岩手医科大学医用電子 小野先生との共同研究を始める準備をしております
テーマ 座位姿勢のヘルスケアの改善のための
測定システムと可視化(DX)手法の開発
ちょうど3月29日 盛岡・宮古間の復興支援道路が開通したそうです。 弊社の初めての東北プロジェクトとして復興に貢献できるかなと思います。
4 エルゴシーティングの研究の欧州との関係を強めるべく、2大学の研究室を研究パートナーとして依頼したところ、快諾いただきました。
スイス連邦チューリッヒ工科大学(ETH) コンシューマプロダクツ部門
主任 Dr. Marino Menozzi
大学の最上階から
ドイツ ホホシューレミュンヘン アップライドサイエンス大学
Johaness Brombach 教授
ソファの開発中様子です 9軸加速度計を腰に装着して
今年も応援をよろしくお願いします。
ご挨拶 2020年5月22日
3月31日以来,私は伊豆半島にあります山小屋で遠隔オフィスでの仕事に勤しんでおります.
これで2ヶ月近くになろうとしております. 最初はこんなに長くなると思わなかったので,ハードディスクを持ってこなく,サーフェースpro3 でしのぎました。仕事は6月から始まる看護の専門学校での講義のテキスト作成、大分の人達とのコワーキングでソファーの開発。それから新しい枕発売に関わる様々な仕事をこなしました。学会関係では、来年の IA バンクーバーのセッションの企画(これは頭を抱えております。なにしろ実験ができないのですから)、特に日本からの発表者とテーマを話し合うこと、日本人間工学会が企画する新型コロナウイルス COVID-19 対応特別編の設置と良好事例の募集に応ずることです 。こちらは、人間工学X臨床医学のものづくり、感染対策呼吸枕 というテーマです。
学会はともかく、ここで行った感染対応は:
物づくり 感染対応の呼吸枕
教育 看護専門学校のテキスト 第2章 看護師と患者の行動を知る のなかで、感染症患者の動線の管理を執筆
以上です。
最近の研究開発について 2020.4.21
新型コロナの禍のただなか、弊社は地道に仕事を続けております。そのなかから、一つ報告します。
研究の成果は、学者向けでわかりにくいものです。一般の人の直接伝える手段を開発しております。図をご覧ください。
図の上段は、呼吸にやさしい枕の研究の様子で、特殊な装置で呼吸の時の胸部の動きを測定。開発した枕の有効性を立証しております。
この枕に関心があり人がショップを訪れたとき、店員さんが枕の使い方をどう説明するか、結構難しく腰が引けてしまいます。
枕の使い方に関連して、この研究を解説するのは難しいのですが、一般の人に直接伝える手段として、グラフィックイラストレーションをワイアレスで一つの方法を開発しました。 上の図の下段がそれです。グラフィックボードの右側は、フェースメータ。笑い顔のLEDが点灯すると、呼吸がしやすくなる位置に枕が置かれたことがわかります。枕の中に3mm厚さのセンサーが挿入されているのです。ボードの左側は、その時の頚頭部の状態です。解説不要。一目瞭然です。
下の写真のグラフィックボードは、ワイアレスです。一般の人が、必要なその時に研究の情報をズバリお知らせするのに、ワイアレスはとても重要なことがわかりました。
マルイ 志木店 7階 U+インテリア
この方法により、例えばショップの店員さんの負担を増やすことなく、枕の良いところを一般の人に伝えることが可能となりました。現在、マルイは、コロナで閉店しております。開店しましたら、店頭でデモの予定です。よろしければ、そこでお会いしましょう。
新年のご挨拶 2022.1.2
新年のご挨拶 2022.1.2
今年も新年の挨拶をお伝えする時となりました
ErgoDeviceCamの開発が昨年のトップニュースです。今年も、さらに開発を続けとかく手間のかかる実験の半自動化と販売ツールを目標とします。
・手術執刀医用椅子
昨年の1月の挨拶では、新しい手術用椅子が発売されると書いたのですが, その直後にコロナ感染者数が激増してしまい、予定されたイベントが中止となり発売のタイミングを逸してしまいました. その後,昨年の12月に至るまでほとんどのイベントがオンラインとなってしまい,発売が中止されました. (販売業者は、大規模学会の展示会を商品紹介・広報のスタートとします)
現在はどういう状態かと言うと,新しいイベント(日本臨床眼科学会など)にあわせて発売するべく、準備中です。今しばらくお待ちください。その間、少しでも良い製品にするべく先日(12月)も産業医科大学の医師の方々と実験を行い色々意見交換をしたところです。
大分県産業技術研究センターの在宅ワークチェア実験
昨年中はほとんど足止めを食ってしまい、 研究発表もオンラインとなりました。実験も、年の終わりごろ11月から再開とになりました。
大分県産業技術研究センターの在宅ワークチェア実験を11月に行ないました。さらに 現在1月下旬再度実施を予定しております。(私は、同センターの客員研究員)
沖縄での研究の交流
また12月20日には、初めて沖縄にて開催された 学会に参加しました( 日本人間工学会九州沖縄支部学術集会) 私もSensor Based Ergonomics という題で発表しました。この学会は九州大学が中心となって運営と開催を行っておりますが大変レベルの高い学会となって東京からの参加者もあります。(例えば、千葉大学)
特徴は、1 九州大学の伝統である佐藤方彦先生以来の生理人類学、2 こじんまりしている
学会本部からも2人参加があり、関心の強さを物語っております。
学会終了後、琉球大学 医学部保健学科(国際地域保健学の等々力先生と安里で泡盛を酌み交わしました。
今年の計画としましては:
現在、開発中の三つの製品の販売開始する。ただ、弊社は販売会社でありません。販売は担当する販売会社次第です。
ErgoDeviceのさらなる開発。この手のひらサイズのデバイスの特徴は、デジタル(1Bit)とアナログのセンサーの総計16ch 接続可能なことです。iPad にBluetooth で飛ばすのですが、カメラ機能を使うアプリがErgoDeviceCamという名前で12月から実験で使用を始めました. 詳しくは別稿といたします。
国際活動
これが昨年は一番よかったです。救いは 6月に行われた国際人間工学会連合会の国際単位で医療とヘルスケアのセッションは大変充実好評であったことです。 それの延長として、今度はスイスと日本の医療×人間工学シンポジウムを開催(主催日本人間工学会システム大会)します(3月)(私は、座長の一人)
それでは今年もよろしくお願いいたします。
昨年の成果と今後の予定を以下に記します.
1 眼科手術用椅子”ビジネスクラス”が、発売されました。
2015年頃から始まったプロジェクトです。ずいぶん長くかかりました。その間いくつかの改良を加え、耐久性や安全性などのチェックも試験機関に依頼し終わりました。その結果10月の日本臨床眼科学会が京都で開かれる機会に公開しました。
椅子が二種類 発売されました。左が手術用、右が診察用です。共同開発者 産業医大眼科医局長の渡部晃久先生(左)と、京都国際会議場 株式会社はんだやブース にて 2019.10.26
今年は2月27日の角膜に関する学会の折に東京ドームで二つの椅子を公開します。この椅子は、 すでに発売されているファーストクラスに対して、このモデル”ビジネスクラス”は、小規模の病院から開業医にお使いいただくことを念頭において開発されました。
椅子には今までにない特徴があります。それは、この椅子にお座りいただいて手術あるいは診察を行う状況が、椅子に貼り付けられた数枚のセンサーを介して 医師の執刀の姿勢や作業時間などが、コミュニケーションボードに表示されることです。これを見ることによって、椅子の調節機構を適正な状態に調節をすることが簡単となります。また、メモリーを持っておりますので、正しい姿勢で何時間仕事をしたのかと言ったことがわかります。
椅子に取り付けたデバイスと表示ボードの間は、ワイアレスです
この装置はまだ試験段階でありますが既に、学会展示会場などでは用いる予定でおります。この装置は、産業医大医学部と早稲田大学西早稲田キャンパス もの作り工房のサポートをいただき実現しました。
2 びっくりするほど良い座り心地のソファー 開発プロジェクトが発足
このプロジェクト名には、私もびっくりしたのですが、お堅い役所の命名です。これについては、何詳しくお伝えすることになると思います。
3 海外交流に関して
最近チューリッヒ工科大学との共同研究が順調に進んでおります。その過程で一昨年、昨年と2度大学院学生を中心に講義を行いました。
笑顔が素敵です
今年も3月に訪れ研究そのグループメンバーでベルリンでの学会で研究発表を行います。これらの共同研究の日本側のメンバーとしては産業医科大学の眼科教室や岐阜県生活技術研究所のスタッフにも協力して頂いております。
ことしも、よろしくお願いします
2020.1.14
新年あけましておめでとうございます。
いつもホームページをご覧いただきありがとうございます。
以下は、年頭に当たり今年の行うことを列挙します。
1 今年発売予定の新商品は二つ
1) 姿勢反射を利用した眼科手術用椅子
2) 自動車座席用クッション
2 今年の研究報告
2月にフランクフルトでの学会に2件報告が審査のうえ採択されました
二つとも、上記手術用椅子に関しての研究です。
1)眼科手術執刀医の姿勢分析と姿勢改善1 ヘッドアップ手術と3Dモニター 発表者は、産業医科大の渡部医師
Analysis and improvement of surgeons’ posture during ophthalmic microsurgery: Part one Heads-up surgery with a 3D monitor
Akihisa WATANABE2, H Hideki OYAMA1, idenori TOGAMI 3,
Hiroyuki KONDO2, Kageyu NORO4
2)眼科手術執刀医の姿勢分析と姿勢改善2:前傾姿勢のための背あてを持つ椅子の開発 発表者は、東北大小山先生
Analysis and improvement of surgeons’ posture during ophthalmic microsurgery (part 2):Development of a chair with backrest for forward-inclined posture
Hideki OYAMA1, Akihisa WATANABE2, Hidenori TOGAMI 3,
Hiroyuki KONDO2, Kageyu NORO4
3 今年の研究の計画
1 新開発の手術用椅子の研究 あらたな視点は、背当てです。
写真 1 新開発の背当て
まず、背当ての常識とは:
(1) 背もたれ と呼ぶとおり背をもたせ掛けるため、どちらかというと休息のため
(2) 仕事中は、ほとんど使わない
です。
これに対して、開発した背当ては(これがフランクフルトでの報告の一部)
(1) もたれるのではない。術者の背に触れるだけ。触れることで、姿勢反射を即し、姿勢の安定を図る。
(2)たとえ前傾の姿勢をとるときでも、術者の背に触れるようにした。
以上の2点を実現するため、特殊な素材のロールの装着の背当てを開発しました。 この背当ては迫り出し機構をもっており、これによって男女身長の75パーセンタイルが、執刀中必ず背当てが術者の背に触れる仕掛けとなっております。
(1) 特殊な素材のロールの装着の背当てを開発
きわめて低い反発弾性 身体との接触圧は、従来の体圧分布装置では測れないくらいの低さです。これを計測するために特殊な装置を開発しました。
上体の前傾または後傾姿勢に対応して、背あてが反転する仕掛けを作りました。ワンタッチで切り替えられます。これは、従来の顕微鏡手術の際の前傾姿勢ならびに3Dモニター手術の際の後傾姿勢に対応したものです。
(2) 背当ての迫り出し機構
作業中
今年の教育計画
ICTを加えた 看護の授業
今年は、看護におけるICT 利用の一環として、遠隔看護について講義と演習で取り上げるべく準備中です。
遠隔看護の先駆者である いわき明星大学のスーディ神崎和代教授に教えを乞うております。
ご挨拶 2017.7.17
ご挨拶 2017.7.17
一昨日(2017.7.15)、いまや恒例となりつつある出張睡眠公開講座での講演「睡眠の重要性と良質な睡眠のとり方」と実技指導を終えたところです。今回は、静岡県駿東郡の清水町の皆さんが大勢来ていただきました。(精神・神経科学振興財団・睡眠健康推進機構の事業)
清水町福祉センター
学校の授業につきましては、二つの学校(埼玉県立高等看護学院と坂戸鶴ヶ島医師会立看護専門学校)における延べ3か月間の講義が終わりました。なにはともあれ、ホッとしたところです。この次は、7月31日台北市での大学の先生方への講演です。
手術用椅子の新バージョン (産業医大と)
台北での講演の後は、日本に戻ります。いよいよ最終段階に到達した眼科外科手術用椅子の評価のため産業医科大に行きます。
以上、まずは近況の報告です。
ご挨拶 2017.3.8
ザルツブルグ 2017.2.20
撮影: Erika Balon
いつもホームページをご覧いただきありがとうございます。一週間前(2月23日)にドイツ語圏労働科学(人間工学)学会の春の学会発表を終えて帰国しました。
1 弊社の事務所移転と熊本オフィスの新設の結果
昨年は、事務所を熊本に移転しました。理由は、会社の諸活動を反映するべく、多機能化。もちろん経費節減もあります。
結果 とても満足しております。移転当初、熊本が被災しました。このため、実際の稼働は8月と大きくずれ込みました。現在は、事務の統括、各関係先への意思伝達などスムースに運んでおります。地元の病院や理学療法士の方々との関係も徐々に出来つつあります。仕事の仕方は、マルチタスク(複数のタスク(仕事)を平行して進めていくこと)です。マルチタスクとは、結局、自宅内で家族労働を中心に営まれる小規模の工場すなわち家内工業とよく似ております。ツールは、Skype です。
いま弊社が取り組んでいること
一番の大仕事は、手術用の椅子の開発です。しかし、他にもいくつか進めております。
1 「ここちよい眠り・困った眠り~快眠生活を手に入れよう~」
睡眠健康推進機構の講師として、各地の自治体が主催する講演会で中高齢者の方々の睡眠指導を始めました。市民が簡単にできる自宅での寝具の改良と睡眠姿勢や寝返り、呼吸しやすい枕の作り方を実技指導させていただきました。今年は、神奈川県平塚市と静岡県清水町です。
2 手術用椅子の新バージョン 産業医大と
すでに弊社は、開発を行い発売しておりますが、それとは別タイプのものが試作されており、さらに量産化に向けて部品の設計等進めております。
3 他の開発品
・弊社初の運動具 腰椎伸展座椅子 腰いいな の開発 整形医豊田耕一郎先生との共同開発です
・自動車で使える仙骨サポート座布団 三菱自動車のシートメーカー丸菱との共同開発です。
4 ドイツとの懸け橋
今年のGfA(ドイツ語圏の労働科学学会 IEAのメンバー)で野呂が上席会員 (Senior mitglieder) に推挙されました。少しは日独の懸け橋になればと思い若い研究者に働きかけようと思います。
4 HPの編集
ショップの商品一覧の新設を行いました。
トップページのデザイン変更を行うべく進めております。
以上 2017.3.8
以下は、1年前のご挨拶です。
まず弊社の仕事の体制を一新させることの報告と1月1日のご挨拶の各項目のその後についてお話します
ながいこと事務所にしておりました麹町番町から以下のような機能展開を行うことになりました
(1) スタジオの新設 今までは大学の施設を利用しておりましたが、小さいところですが椅子や家具の設計などに利用するためスタジオを新設 すでに稼働しております
(2) プロジェクトの統括と経理 熊本に移転します。 8月から稼働の予定
(3) 応接・面会等は、従来通り大学です。
今年の計画の途中経過
1 産業医科大学の眼科との共同研究いま、一年目の報告書をプロジェクトメンバー全員で執筆中
2.耳鼻咽喉科頭頸部外科の柴田講師との共同研究
小山東北大准教授により3月2日ドイツの学会での報告を果たしました。今年は6月に実験を予定
3.今年の椅子の開発「医師用椅子」
試作2号が3月23日、産業医大でテストの予定
4.素材の開発
3次元コイルについて、滋賀県の研究所で3月18日耐久テストを行います
以下は、今年元旦の挨拶です
エルゴシーティング株式会社は、創立以来16年となりました。今年の計画を昨年を振り返りつつ申し上げたいと思います。
1 昨産業医科大学の眼科との共同研究が進んでおります
年から開始のプロジェクトとして、古巣の産業医科大学の眼科との共同研究(リーダー眼科学講座近藤教授)です。これから学内の倫理委員会に申請しますので、3月から4月にスタートの予定と記しましたが、その後順調に進みました。すでに、日本人間工学会関東支部会で研究メンバーの一つ早稲田勢による報告1)と日本眼科外科学会総会2)の報告を皮切りに他分野での報告が予定されております。プロジェクトは、まだ終了しておりませんが成果にたいする期待は高まっております。
2.耳鼻咽喉科頭頸部外科の柴田講師との共同研究も
産業医科大学との共同研究は、眼科だけではありません。耳鼻咽喉科頭頸部外科の柴田講師とも行っております。
テーマは、呼吸と枕の関係を明らかにすることです。すでに、昨年10月末に看護人間工学部会(日本人間工学会)の研究会で報告3)、さらに3月上旬にはドイツの学会で報告4)が予定されております。
3.今年の椅子の開発は、「医師用椅子」
昨年は、プラネタリウムシアター(四日市市博物館)に140脚の椅子を開発しました。同時に、ニッセンの依頼でソファーを数種開発しました。この二つの全く異なる椅子に関わることで学んだことは多くかつ貴重な体験でした。これにより、今年の椅子の開発と素材の開発に弾みがつき、久々に医療に関わる椅子の開発を行います。
4.素材の開発
どのような椅子や寝具を開発するとして、素材をどうするかは重要なアイテムです。よく性質のわかった素材たとえばウレタンフォームを使うことが安全と言えますが、ほんとうにそれで良いか。大きな企業が冒険を避ける傾向にあるとき、弊社の様な会社は革新的な仕事をすることに使命があるして、あらたな素材に挑戦することも必要であると考えております。そこで、今年の椅子や寝具(枕)は新たな素材をテストすることから始めております。具体的には、三次元プラスティックばねと化繊綿のシリコンコーティングしたものを試しております。詳細は、いずれ紹介できると思います。
5.熊本オフィスの開設
さまざまな事情により、熊本市城南に新たなオフィスを作ります。5月を予定しております。これに従い、東京・千代田区の番町オフィスは閉鎖する予定です。東京での業務は本社オフィス(高田馬場)で行います。
研究の発表
1)眼科顕微鏡手術執刀医の姿勢に関する人間工学的評価
○村重新*,三家礼子*,渡部晃久**,野呂影勇*,小山秀紀***,藤木通弘**,
戸上英憲**,八谷百合子**,渡辺候子****,石橋真吾**,森田啓文**,近藤寛之**
*早稲田大学, **産業医科大学, ***東北大学,****エルゴシーティング株式会社
2)眼科顕微鏡手術執刀医の作業姿勢の違い
〇渡部晃久(産業医大)、野呂影勇(エルゴシーティング、早稲田大名誉教授)、小山秀紀(東北大医工学)、三家礼子(早大理工学研究所)、藤木通弘(産業医大人間工学)、戸上英憲(産業医大医科物理)、八谷百合子(産医大保健センタ)、渡辺候子(エルゴシーティング)、石橋真吾(産業医大)、森田啓文(産業医大)近藤寛之(産業医大)
3)呼吸曲線と頭部可動域から見た枕の開発
小山秀紀 東北大学
野呂影勇 早稲田大学・エルゴシーティング㈱
4)Design of pillows in view of breathing frequency and range of head motion
Hideki OYAMA1, Minori SHIBATA2, Kageyu NORO31Graduate School of Biomedical Engineering, Tohoku University 2Health Center, Department of Otorhinolaryngology and Head and Neck SurgeryUniversity of Occupational and Environmental Health, Japan 3Waseda University, ErgoSeating Co., Ltd.
ご挨拶:2015年2月12日
ご挨拶 2015.2.12
今年はじめのプロジェクトは二つあります。一つは、古巣の産業医科大学の眼科との共同研究(リーダー眼科学講座近藤教授)です。これから学内の倫理委員会に申請しますので、3月から4月にスタートの予定です。
もう一つは、早稲田大学の法学部・教育学部の先生方と始める学生教育についてです。こちらは、このサイトの目的と大きく異なりますので、これ以上取り上げることはありませんが、二つとも新規性ある内容でいまから楽しみです。商品の開発は、ほぼ中国(恵州愛邦沙發有限公司)に移しました(下に説明あります) いまは、旧正月で2月末までお休みです。
ご挨拶 2015.1.1
今年もよろしくお願いします。今年は、弊社設立15年目です。多くの方々と会社にお世話になり今日に至りました。厚く御礼申し上げます。
写真は、弊社の社員全員の集合写真です。
山田 野呂 松方 河上 渡辺
実際の仕事では、社員のほかに、様々な工房や企業、大学の先生、病院の医師、理学療法士、地方行政の研究所などがその都度参加して仕事をまとめております。
今年は:
まず、幾つかの大型・重量級の椅子とソファーが仕上がりました。ことしは、年明けから次々販売されます
次に、開発・製造では、その大事な部分を中国の企業に委託できる体制が整いつつあります。中国というと、コストダウンの印象が強いようです。私どもはそのような方向でありません。少なくともクッションや椅子に関しては、中国の技術は職人さんの技能を含めて、日本と同等あるいはそれを凌駕するものがあると認識しております。ぜひ今年リリースされる商品をご覧いただきたいと思います。その第一弾としてソファーがニッセンから発売されます。その次は健康具を兼ねた座椅子の予定です。開発に当たっては、東北大医工学研究科の小山先生、とよた整形外科クリニック(山口)の豊田院長そして熊本のせんだメディカルクリニックのリハ科の理学療法士黒田部長が試作品を使い、中国と交信しつつ製品をまとめ上げる過程にあります。
恵州愛邦沙發有限公司
今年のエルゴシーティングにご期待ください。
野呂影勇(Noro Kageyu) C.E.O
スイスの名品 deSede のソファに座る筆者。このソファーの座り心地は、
弊社の椅子の座り心地の目標です。
2014.8.12 改訂
エルゴシーティングのサイトを閲覧いただきありがとうございます。弊社は今年で創立14年目を迎えます。私が早稲田大学に勤務している時期2001年、起業研究の松田先生(早大教授)のお勧めで始めたものです。それから14年とは感無量であります。
昨年と今年前半の状況を報告します。一昨年から医療関係の仕事が増加しました。昨年は、Facebookにより、産業医科大学の卒業生たちとの交流も盛んになりました。彼らも年齢50歳前後となり今や、幾つかの大学医学部や付属病院の教授やクリニックの院長として日本の(そして世界の)医学・医療の中核となりつつあります。おかげで私も“元気をもらう”というわけです。
仕事では、幾つかのコラボレーションプロジェクトが同時進行というのもいままでにないことです。すなわち、
・山口の創業42年の家具工房 鳳山堂との家具の製作・販売についての業務提携 これにより、鳳山堂のショップにエルゴシーティングコーナー誕生
・ニッセンと”健康に良いソファー”の開発 2015年 新春 ドクターズソファーとして発売が内定しております
・アキレスとマットレスの開発 研究は終了。商品は、4月に東京ドームで公開されました。今秋スフレXとして発売か?
・四日市 科学館のスペースポートのための星を見る椅子のデザイン提案 → これは採択され、現在コトブキが量産に向けて準備を進めております。
・継続研究として、眼科手術医用椅子の開発
肘掛の開発を、産業医科大学眼科学教室近藤教授と進めております。11月の眼科学会(神戸)では公開の予定です。
といった研究が続けられけております。 昨年後半から特に忙しくなり、ホームページの更新も怠りがちとなりましたことをお詫びします。
エルゴシーティン株式会社は、早稲田大学発ベンチャーとして、2001年に設立されました。設立にあたっては、同大学大学院商学研究科松田修一教授の構想とおすすめに応じたものです。
→ スタッフ紹介をご覧ください。
10年を振り返る 2012年の記述です
設立当初 2001年 ドイツの自動車会社ダイムラー社から、最初の委託研究を受けました。→ 体験ベンツニューEクラスをご覧ください。次いで小糸工業から、二つ目の委託研究を出ました。前者は、ベンツの運転席廻りの設計(別項参照)、開発。そして、後者は、航空機シートの開発でした。
長野県駒ケ根市に、研究室を開設 2002年
上記二つの研究は、かなり大がかりなものであり、一つは、国際的な関係を作りながら行うということなのです。大学の研究室だけでは、とても無理だということで、長野県駒ケ根市に研究室を開設しました。2006年には、この研究所は閉鎖されました。そして同年岐阜県高山市で新たな展開が始まりました。
岐阜県生活技術研究所など岐阜県との研究と指導 2003年
現高田所長や堀部さんの訪問を受け、2003年7月、私と岐阜県そして、飛騨木工家具連合会などと、産官学共同研究助成事業の契約が締結されました。目的は、飛騨家具を国際的なレベルに、引き上げること座り居心地の良い家具を作ることでした。その後、飛騨地方の木工会社、上記研究所のみなさんとは、建設的な関係を保ちつつ現在に至っております。
コンソーシアムの結成 2004年
「椅子の開発コンソーシアム」を関係先と語らい結成しました。このコンソーシアムは、産学のパートナーがそれぞれの強みを活かして、既製品には見られない「座り心地」の良い椅子を協同で開発することを目的としました。岐阜県関係は、木工ですが、こちらはクッションが中心です。成果として、骨盤ざぶとんと顕微鏡手術用椅子の開発があります。
パートナーは、下記の通りです。
エルゴシーティング株式会社
慶応義塾大学理工学部・富田 豊教授
サンコーウレタン株式会社
株式会社八堂
飛騨国際工芸学園座り心地研究講義と工房の開設 2005年
藤田一郎校長の発案による。座り心地研究というユニークな講義を約4年間、学生たちに教えることができました。また、同校に座り心地工房を開設、学生たちと多くの試作品を作りました。
ものづくり 2006年以降
この10年間でダイムラーベンツEクラスに、パイオニア、カロツエリアナビコントローラー、ゼブラボールスパイラルペン、各種椅子、座具特に銀座4丁目スエヒロとのコラボレーションによるダイニングチアと骨盤ざぶとん、藤寅工業のキッチンナイフなど多くの製品が実現しました。
研究成果の公表
大学発ベンチャーということで、単にモノ作り、それを販売する。ということに止まるのでは、十分とは言えません。研究の内容をよりひろく知らしめることも大学発ベンチャーとして必要と考えております。そのような面から、国際的な学会での研究発表と出版を重んじております。 →
今後
エルゴノミクス(人間工学)の研究開発を基盤としたものづくりを指向します。とくに、国際的なマーケットで販売できる商品を開発することを意図したいと思います。
謝辞
10年目を迎えました弊社ですが、多くの方々にご支援いただきました。以下に記しまして、感謝の意を表します。
松田修一先生
池田践理さん
松方 健さん
ウエルインヴェスティメント株式会社
ご支援いただいた多くの学会・企業・大学・専門学校・研究機関
生活技術研究所所長高田秀樹さんと所員のみなさん
Prof. Dr.-Ing. habil. Helmut Strasser
Rani Lueder Humanics LA
Cindy Burt, MS, OTR/L, CPE UCLA
- 呼吸枕
- 医師用椅子(産医大版)の開発
- 取扱説明書
- 素材の特性から選ぶクッション
- 星観(プラネタリウム)椅子の開発
- 巻きずしロール
- 骨盤ざぶとん
- 仙骨サポート座布団
- 仙骨サポート座布団(SSZ)の効果の検証
- レストランの椅子
- 航空機用シート
- カーナビゲーション用リモコン
- アクセルとブレーキの踏み間違い 研究
- 講演ー実験と製品化人間工学 2017.7
- Ergonomics has an important role to play for supporting economic and industrial activities.
- ダイムラー社ベンツ最新Eクラスのエルゴノミクス体験
- 人間工学入門その1 何のためにあるのでしょうか
- その2 いつ頃から人間のことを考えてものを作るようになったのでしょう
- その3 参加型人間工学
- 講演 人間工学による物作り その1ー5つの鍵
- 講演 人間工学による物作り その2ー事例1キッチンナイフ
- 講演 人間工学による物作り その3ー事例2 椅子
- 講演と論文・記事
- 国家試験問題(人間工学関連)の傾向と対策
- 目次と趣旨
- 第1章 看護のためのエルゴノミクスとは
- 第1章 1.2 人間工学で必要な人体の知識 1.3 ICTの活用
- 第3章 看護師の動きを時間で測る
- 第4章 患者の満足を調べる
- 第5章 病室の患者のゆとりを測る
- 第6章 椅子・パソコンと健康障害
- 第7章 医療ミス