呼吸枕は、なぜ凸型?
呼吸枕は、なぜ凸型でしょうか。
呼吸枕は、このように凸の形をしております。
開発にあたっての方針: 頭部の動きを最大限許す枕を考えました。
良い睡眠には十分な体動が必要とするとの、梁瀬度子先生(奈良女子大学名誉教授)のご研究が基本です。すなわち、頭部の動きを出来るだけ許すというのが、この枕の研究と開発の根本です。
(自然睡眠のポリグラフ的研究 第5報 寝台巾と眠りの深さとの関係について、家政学研究、19(1)昭和47年5月)
あらまし 市販の平らな枕は、頭部の動きが止められて、それが息苦しい。
そこで、頭部の大きな動きが可能な凸形状の枕を開発しました。
1 まず、仰臥姿勢でのX線画像を撮影しました。
被験者(健康な男性・70歳代)。枕は、市販の平枕です。赤い線は、輪郭です。この画像から、頭部・頸部・肩のラインを確認することができ、これを支える凸形状の枕を考えました。
2 人が深呼吸する際の頭部の様子を観察しました。併せて、人工呼吸時の気道確保についても参考としました。図2は、深呼吸時の気道の開放を図解しています。
これを、仰臥姿勢で再現すると、図3となります。
図3
3 頭部の動きをより円滑に行うため、X線画像を参考に首周りに仮想回転軸を考えます。
ここから呼吸をよくするために頭部回転軸に沿った円筒状の枕を開発しました。
4 テラス付き台は何のために
2ピースの枕は、現代では珍しいです。この台は、次の機能を持ちます。
呼吸枕の台の役目
1) 衝撃を吸収 ダブルクッション 前後のブレを無くし安定性の向上
2) 寝具との密着を防ぎ通気性の向上
3) 大きな空気層を構成して、夏は寝具からの断熱、冬は寒気を防ぐ効果があり
5 まとめ
以上により、呼吸枕は凸型となりました。
- 呼吸枕
- 医師用椅子(産医大版)の開発
- 取扱説明書
- 素材の特性から選ぶクッション
- 星観(プラネタリウム)椅子の開発
- 巻きずしロール
- 骨盤ざぶとん
- 仙骨サポート座布団
- 仙骨サポート座布団(SSZ)の効果の検証
- レストランの椅子
- 航空機用シート
- カーナビゲーション用リモコン
- アクセルとブレーキの踏み間違い 研究
- 講演ー実験と製品化人間工学 2017.7
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- 講演と論文・記事
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- 目次と趣旨
- 第1章 看護のためのエルゴノミクスとは
- 第1章 1.2 人間工学で必要な人体の知識 1.3 ICTの活用
- 第3章 看護師の動きを時間で測る
- 第4章 患者の満足を調べる
- 第5章 病室の患者のゆとりを測る
- 第6章 椅子・パソコンと健康障害
- 第7章 医療ミス