骨盤ざぶとん そして仙骨サポート座布団 使い方の例 子どもと外国人
幼児(1年8カ月身長84cm) 小学一年生(125cm)とドイツ人(186cm) の骨盤ざぶとん そして仙骨サポート座布団の使用例です。
骨盤ざぶとんは床に直接座る時のクッションですが、椅子に使うことでも効果を発揮することがあります。
今回の例は、食卓の高さ65cm です。この部屋の窓側はベンチです。やや低めで34cm です。写真1は幼児が食卓に向かう時です。
写真1 幼児と骨盤ざぶとん
厚さ5cmの骨盤ざぶとんがこの子にぴったりです。骨盤ざぶとんの先端の立体スロープが、
この子がずり落ちるのを防いでおり、安定して食事が出来ます。
写真2は、ドイツ人夫妻です。
写真2 ストラッサー教授夫妻 伊豆下田で
ベンチが低すぎるので、やはり骨盤ざぶとんを使いました。
写真3 ストラッサー教授が使用した骨盤ざぶとん
小学校1年生もよく骨盤ざぶとんを使います。写真4は、その一例です。
写真4 小学校1年生と骨盤ざぶとん
仙骨サポート座布団もよく使われています。
この座布団は椅子の座面に載せて使うものです。座布団の左右のサイドサポートが、幼児が椅子から落ちるのを多少妨げます。
写真5 幼児と仙骨サポート座布団
次の写真6は、夏の使用例です。この座布団は、夏と冬 リバーシブルで使えるのです。
写真6 汗だくの小学一年生の使用例 背筋がピンとしています
まとめとして言いますと、両座布団は、椅子用、床用と区別はありますが、生活のスタイルや、季節に応じて適当に使いこなしていただけるとよいと思います。
骨盤ざぶとんと仙骨サポート座布団はどこが違うか
写真は、椅子の上に置いた仙骨サポート座布団に成人男子身長168cm が座った時のX線写真です。
オレンジ色の部分が、仙骨です。仙骨の上の腰椎もきれいな彎曲をしております。 続く 2012.5.2
両者はまったく異なる用途です。すなわち、骨盤ざぶとんは主に床座に用います。仙骨サポート座布団は椅子に載せて使います。
今年6月に確認実験が行われました。この結果は別に記載の予定です。
写真1 さまざまな椅子と一緒に 左 骨盤ざぶとん 右 仙骨サポート座布団 生活技研にて
両者の共通性は骨盤の回転の阻止です。詳しい違いは、以下の通りです。
骨盤ざぶとん
骨盤の回転を止める強力な突起
座り心地 5cm の厚みでしっかりとした感触
座り方 様々な床座りに対応する
置く場所 リビングルーム
どの様な人のために: リビングルームで座位でくつろぐ人に
女性座りに
片側使用
仙骨サポート座布団
骨盤の回転を止めるが、骨盤ざぶとんに比べると効き目はソフトである
座り心地 バケットシートのような座り心地
サイドのサポートで左右の安定感向上
座り方 椅子専用 置く場所 ダイニング オフィス 書斎
両側 夏も爽やか。冬は暖かい。
どの様な人のために: 椅子の座り心地を改善したい人に
この座布団の仙骨部のクッションは、約3mmのビーズを使った。この根拠については、近々別項でその根拠を述べたいと思う。
筆者(野呂)は、moller_no78.htmlller NO.78 注 参照 に使用している。
この椅子は、デンマーク製で木工の技術が素晴らしい。しかし座り心地は非常に悪い。仙骨サポート座布団の試作品を載せているが、骨盤の後傾が食い止められかつ座り心地も大幅に改善されたので欠かせないものとなっている。
写真 Moller チェアと仙骨サポート座布団 (夏面使用)
なお、この座布団には大きな通気口が設けられている。置き方によりこれが効果を発揮する。この開口部は、大きく広げたり閉じたりと自在である。
写真 仙骨サポート座布団の開口部空けての使用。サポートの位置の調節にもなる。 (夏面使用)
注Mohttp://www.ozone.co.jp/interior/catalog/2006/06/moller_no78.htmlller NO.78
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- 第1章 1.2 人間工学で必要な人体の知識 1.3 ICTの活用
- 第3章 看護師の動きを時間で測る
- 第4章 患者の満足を調べる
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- 第6章 椅子・パソコンと健康障害
- 第7章 医療ミス